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愛知県の外国人労働者事情:外国人労働者数全国2位の背景にある多文化共生プラン

 厚生労働省は令和6年10月末時点の外国人雇用についての届出状況を取りまとめました。

 外国人労働者数を都道府県別にみると、東京都(585,791人)、愛知県(229,627人)、大阪府(174,699人)となっています。

 今回は、東京都についで全国2位である愛知県の外国人労働者への支援や取り組みを紹介していきます。

<この記事のポイント>

  • 愛知県の外国人労働者数は229,627人。前年対比で19,468人増加。届出が義務化された平成19年以降、過去最高を更新。
  • 愛知県の外国人を雇用する事業所数は26,979所。前年対比で1,754所増加。届出が義務化された平成19年以降、過去最多を更新。
  • 多文化共生への取り組み「あいち多文化共生推進プラン」や外国人労働者向けのパンフレットの作成。中小企業向けのセミナーの開催。

<外国人労働者数・事業所数の現状>

 愛知県内における外国人労働者数および事業所数の状況は、届出が義務化された平成19年以降、右肩上がりで推移している。
 直近での状況は以下となっております。

・外国人労働者数:229,627人(前年対比:+19,468人、対前年増加率:+9.3%)
 ※参考 前年数:210,159人

・事業所数:26,979所(前年対比:+1,754所、対前年増加率:+7.0%)
 ※参考 前年数:25,222所

 産業別では、製造業が約40%と多くの外国人労働者を受け入れている。(建設業:約7%)
製造業の中でも特に、輸送用機械器具製造業で就労している外国人が多くなっている。

<県としての取り組み内容>

 愛知県では、様々な国々からやってくる外国人の文化的多様性に対応するために、支援や対策に取り組んでいる。その一つが「あいち多文化共生推進プラン」である。

‥‥あいち多文化共生推進プランとは‥‥
 2008年3月に策定された「多文化共生社会の形成による豊かで活力ある地域づくり」のためのプラン。永住資格や日本国籍などを取得する方が増加し、来日した第一世代だけでなく、日本で生まれ育ち仕事に就く第二世代以降も、多様な文化や価値観を認め合い、ともに学び、働き、安心して暮らせる多文化共生を目指した取り組みとして「あいち多文化共生推進プラン」は策定された。現在では「第4次あいち多文化共生推進プラン」が策定されている。

 主な施策体系としては、4つとなっている。
特に赤文字の部分に関しては、重点的な取組の方向性として挙げられている。

 また、言葉の壁などの問題から日本の労働関係法令をよく知らないまま働き、労働条件などに関して使用者との間で問題が生じることもある。そこで、日本で働く上で最低限知っておくべき労働関係法令等を、外国人の方にも分かりやすく紹介するパンフレットも作成している。

 言語は、やさしい日本語・英語・ベトナム語・中国語・ポルトガル語になっている。
※参考:外国人労働者向けパンフレット「知ってる?日本の働くルール!~日本で安心して働くために~」を作成しました! - 愛知県

 その他、中小企業向けの「外国人材受入支援セミナー」なども開催されている。
※参考:「外国人材受入支援セミナー」のオンデマンド配信を開始しました! - 愛知県


<まとめ>

 国内での人手不足が深刻化している中で、外国人労働者の必要性が年々高まっております。今回のように県として外国人労働者を受け入れやすい施策や支援が取られていると、企業側の受け入れハードルも低くなってくると考えます。

<参考>
愛知県内における外国人労働者の現状|厚生労働省 愛知県労働局
令和6年10月末時点における愛知県の「外国人雇用状況」の届出状況について|厚生労働省 愛知県労働局
第4次あいち多文化共生推進プラン - 愛知県|ネットあいち


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